かくも厳しき教員採用

 昨日、教員採用の一次試験の合格発表がありました。
 私たち教職員組合山形地区支部では、不安定な身分でがんばっている常勤の講師や非常勤の講師の皆さんのために、自主的な学習会を企画し、応援してきました。名付けて「べにばな学習会」(昨年はここから10名の新任教師が出ました。)
 彼らの「教師になりたい」という情熱は、ものすごいもので、学習会の中での討論も私が同年代の頃には、とても及ばないような深い議論をします。
 そんな人たちが今年も40名以上集い、学校の仕事に忙殺される中、本当に真剣に学習しました。学校に勤務すれば、「講師」も「教諭」も全く同じ。担任を持つ人もいますし、一人で部活動を持っている人もいます。そんな中で、試験は、7月の末ですから、じっくり学習するゆとりはありません。

 あれだけやっても、一次突破の報告は、今現在12名です。
 私のような老いぼれがさっさとやめればいいのかもしれませんが、それにしても、若い教師(20代)の不足は深刻ではないかなと思います。
 また、こんなに「なるために」勉強し、さらに初任者研修、経験5年研修、経験10年研修と次から次へと「教員の資質向上」という名目で常に学ぶことを強いられている。(これらに積極的に取り組む人は少ない。評価を気にする人はいるかもしれないが・・)

 強制されることに慣れてしまうことが教師としていいことなのか、どうか。支配されたがっているようにすら見えます。これらを称して教育事務所やセンターは「学び続ける教師」と言っています。

 私は、これまでこんなに「研修」に熱を入れたことはありません。その代わり、自分が必要だと思う分野で民間教育研究団体の学習会に参加し、目を開かされ続けてきました。今の優秀な若い教師に民間教育研究団体に目を向けるエネルギーを持つ人は、数少ないのです。